分業

  • 【読み】 ぶんぎょう
  • 【英語表記】 division of labor
  • 【同義語】 分担作業

概要

分業とは、1つの仕事を複数の人間で手分けをして行うこと。

説明

例えば本棚を10人で1万個作るとしますか。1人当たり1000個作ることになります。

そのときに、資材の調達からやって設計し、材料を切って組み立てて・・・といった具合に、1つの生産工程を1人ひとりがそれぞれ全部やったとしたら、結構大変です。

それよりも、資材の調達をする人、資材を加工する人、組み立てる人などと役割分担をしてまとめて1万個を作った方が効率的です。

こういった具合に、1つの生産工程を役割分担して行なうことを分業と言います。

分業のメリット

分業することで、作業が効率化し、生産性が上がります。これについて、もう少し詳しく見てみましょうか。

生産工程の全てを1人がやるよりも、各工程を専門的にやれば、その工程の担当者はその作業に習熟します。すると、品質が向上したり、作業のスピードもあがったりと、生産性が向上するわけです。これが、分業による大きなメリットの1つです。

また、複数の工程を時系列ごとに順にやっていくよりも、平行してやっていくことで結果的に生産に費やす時間を短縮できます。例えば・・・

Aを100個作る(1個1分/計100分) → Aを次の作業場へ運ぶ(20分) → Aを加工してBを100個作る(1個1分/計100分)

という作業の流れでは、Bが100個出来上がるまでに合計220分かかります。しかし、Aが100個できるのを待たずに出来たものから順に次の作業場へと運んでいけば、Aを作る工程とBを作る工程の時間が重なるため、Bが100個出来上がるまでの時間が短縮されます。

仮にAを次の作業場へ運ぶ時間が100個運ぶのも1個運ぶのも同じ時間(20分)だったとしましょうか。で、Aが20個できる度に次の作業場に運搬係を専門としている人が運ぶとします。すると、最後のA20個が次の作業場に運ばれてくるまでにトータルで120分、その間にBは80個まで出来上がってますから、残りのAを20個加工してBにするには20分だけ。つまり、分業すれば140分でBが100個完成するわけです。結果的に80分の時間短縮。

この様に、1つの仕事を分業することで、生産の効率がアップするわけです。

分業のデメリット

分業することで、デメリットも生まれます。

分業によって、各部署の関連性が失われがちになります。行動様式も部署で違ってくるでしょうし、考え方も変わってくるでしょう。そうなると、各部署の行動が全体から見てバラバラになりがちになります。

そうなると、それを統括して管理する必要が出てきます。

また、分業によって階層が出来ると、意思決定に時間がかかるようになります。現場と経営陣との距離が遠くなってしまいますからね。現場で起こっている問題を、経営陣はまるで知らなかった・・・なんて問題も出てきます。

分業の特徴を理論的にはじめて解説したのはアダム・スミス

分業の特徴を指摘し、その後の経済に大きな影響を与えたのは、有名なイギリスの経済学者アダム・スミスです。彼はその著書「国富論」の中で、分業について初めて理論的に説明しました。

分業化と専門化

ちなみに、この分業の仕組みをより進めていくことを「分業化」と呼びます。分業化が進むと、各役割内では、その業務に対する技術が習熟するなど専門的な知識や技術が向上していきます。この様な状態を「専門化」と呼びます。

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専門化

  • 【読み】 せんもんか
  • 【英語表記】 specialization
  • 【類義語】 分業化

概要

専門化とは、組織の活動が専門的な役割ごとに分担された状態を言う。

説明

組織内の活動は、その多くが分業によって行なわれますが、各部門が自分達の業務(職務)を専属して行なうことによって、その部門内では知識や能力が向上します。

これによって、各部門では自分らの業務に対しては効率的となり、全体の業績に対する効果は大きくなります。また、専門化された組織の各部門内では、似たような知識・技術・経験を持つ人たちの集まりとなります。

こういった状況を「専門化」と呼びます。分業化を進めていけば専門化していきますし、逆に専門化を進めようとすれば、分業化が必要になります。

なお、専門化と公式化標準化の3つを合わせて、「活動の構造化」と呼んだりするそうです。

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組織人格

  • 【読み】 そしきじんかく
  • 【対義語】 個人人格

概要

組織人格とは、人間の行動のうち、組織の一員として行動しようとする人間的側面のことを言う。

説明

組織論の立場で人間の行動を考えると、個人の目的に基づいて行動する側面と、組織の一員として行動しようとする側面があります。前者を個人人格と言い、後者を組織人格と言います。

本来、個人人格は自分の自由意志に基づいて行動しますが、これを組織の一員として組織に貢献する、つまり組織人格として行動するかどうかも、やはり個人の自由意志によります。そのため、組織としては組織のメンバーの組織人格を引き出す必要が出てきます。

この場合、組織は個人に対して何らかのメリット(誘因)を与えることで、彼らから組織に対する貢献を引き出そうとします。もちろんメリットが小さければ貢献も小さいわけで、このバランスを上手く機能させることで、組織は個人の組織人格を引き出すことを成功させようとします。なお、これについての詳細は組織均衡を参照してください。

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個人人格

  • 【読み】 こじんじんかく
  • 【対義語】 組織人格

概要

個人人格とは、人間の行動のうち、個人的な目的から行動する側面のことを言う。

説明

組織論として人間の行動を考えた場合、個人的な目的から行動する側面と、組織的な目的によって行動する側面があります。このうち、個人的な目的から行動する側面を個人人格と呼びます。また組織的な目的によって行動する側面のことを組織人格と呼びます。

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組織

  • 【読み】 そしき
  • 【英語表記】 organization

概要

組織とは、一定の目的を達成するために複数の人間が役割のもとで活動できる体系のこと。

説明

単に人が集まっている様を「集団」と言いますが、人が無目的に集まっている様を俗に「群れ」と呼びます。しかし、集団が一定の目的持ち、その目的を達成するために機能している場合、それを「組織」と呼びます。きっと。

俗に「一匹狼」と言った場合、群れずに単独で行動する人間を指します。一見カッコ良さ気ですが、よくよく考えてみると、単に友達がいないだけじゃないかって気もする。

しかし、ニートを一匹狼と呼ぶ人はいない。ということはつまり、誰にも依存せずに生きる姿を「一匹狼」と言うのかもしれない。あ、このページは「組織」について語るページだった。

で、話を戻しますが、バーナードは組織が成立するには3つの条件が満たされる必要があると言ってます。

バーナードによる組織の3要素

  1. 共通目的
  2. 貢献意欲(協働意欲)
  3. コミュニケーション

共通目的とは、経営の場合においては経営目的のことです。まあ、目的がてんでバラバラであれば、単なる集団でしかなく「組織」とは呼ばれないわけで・・・

貢献意欲(協働意欲)とは、個人の努力が組織の共通目的のために向かう気持ちのことです。ちなみに組織の一員として行動しようとする人間の側面を組織人格と言います。

コミュニケーションとは、意思の伝達のことであり、またその伝達経路のことです。組織のメンバーにコミュニケーションがなければ、共通目的も持つことも、貢献意欲を引き出すことも出来ません。まあ、当たり前のことですが。

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今のところなし

参考リンク

今のところなし

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組織均衡

  • 【読み】 そしき・きんこう
  • 【英語表記】 organizational equilibrium

概要

組織均衡とは、組織がそこに参加している人に対して利益を与えることと、参加者が組織に対して利益を与えることのバランスが保たれていることを言う。

説明

バーナードが提唱しサイモンに受け継がれた「組織均衡論」というものがあります。これによると、組織が存続する条件は、

「誘因 ≧ 貢献」

であるとしています。

誘因とは、組織がそこに参加する者に対して与える利益のことです。もう少し言えば、参加者が組織に参加し続ける動機づけとなるもののことです。株式会社という組織であれば、参加者である従業員にとっての誘因は、賃金や昇進、余暇、職場環境となります。株主という立場の参加者であれば、配当金が誘因となります。

貢献とは、参加者が組織に対して与える利益のことです。参加者が組織で活動することによって、その組織にもたらす効果のことです。従業員は会社に労働力を提供することで貢献し、株主は会社に資本提供を行なうことで貢献します。

参加者は、自分が与える貢献度より、組織が自分に与える誘因が多ければ、組織に参加することを続けます。逆に、貢献より誘因が少ないと感じれば、その参加を取りやめることになります。

よって、「誘因 ≧ 貢献」。つまり、誘因が貢献を下回れば、参加者は離脱し、組織はその体を保つことが難しくなります。参加者には充分な貢献があり、その貢献を引き出すことができる量の誘因を組織が提供し続けることで、組織は存続し続けるわけです。

なお、このことから組織とは貢献をインプットして誘因をアウトプットする変換システムと考えることが出来ます。この変換率を「能率」と呼び、生産性の能率の高さはこの貢献からより多くの誘因を生産するということになります。

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株主総会

  • 【読み】 かぶぬしそうかい
  • 【英語表記】 a general meeting of stockholders

概要

株主総会とは、株主によって構成された株式会社における最高意思決定機関のこと。

説明

年に1回もしくは複数回、株主達が集まって経営陣が提案する会社の経営方針など重要事項を決定します。これが株主総会です。

以前は経営者サイドの進行に黙って従ってたのが日本の株主総会でしたが、近年では物言う株主が増えており、役員人事に対する批判など経営に積極的に関わろうとする動きが目立ってきています。

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オープン・システム

概要

説明

企業は、外部との関係がなくて存在はできません。他社から資材を購入し、銀行からお金を借り、商品を消費者に売ります。また、従業員だって組織の外部から採用するし、新しい企画を考える際の情報だって外部から収集します。

このように、外部の環境との間に相互作用があるシステムを、オープン・システムといいます。企業とはまさにオープンシステムです。

オープン・システムであるがゆえに、そのシステムは外部との環境に合わせなくちゃいけない。でも、内部には内部なりの事情があったりします。内部と外部との矛盾の狭間で結構悩んだりするのは、組織も人間も同じなのさ。

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クローズド・システム

概要

説明

組織論で言うクローズド・システムって、例えばどんなシステムなんでしょ?完全に外部と遮断された組織が存在可能なのか、ちょっと不明。

なんで、クローズド・システムが存在するかどうかが問題ではなく、システムのオープン性やクローズド製の強弱が問題になるはず。

例えば、人里離れたところに施設を持って内部活動をひた隠しにする新興宗教なんて、クローズド・システムの度合いが強い。クローズド性が強ければ強いほど、社会的には問題をはらむ結果が多くなりそう。

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