ネットワーク効果
- 【カテゴリ】 経営戦略 (2008.07.15 更新)
- 【読み】 ねっとわーくこうか
- 【英語表記】 network effect
- 【同義語】
ネットワーク外部性
概要
- ネットワーク効果とは、同じ製品やサービスの利用者や利用頻度が増えると、それに伴ってその製品・サービス自体の利便性が高まっていくということ。
ネットワーク外部性 と同義。
説明
詳しくは、
死の谷
- 【カテゴリ】 経営戦略 (2008.03.15 更新)
- 【読み】 しのたに
- 【英語表記】 valley of death
概要
- 死の谷とは、研究開発の成果が実用化されるまでのまでの間、開発コストがかさみ資金不足に陥った状況のこと。
説明
この状況を乗り越えていくためには、資金調達先をきちんと確保しておく必要があります。でも、実績も担保もないベンチャー企業にお金を貸してくれるところって、少ないんですよねぇ・・・
ベンチャー企業の資金調達源としては、以下のようなものがあります。
- ベンチャーキャピタル
エンジェル (ビジネスエンジェル)- スイートマネー
ただ、死の谷の状況を乗り越え実用化が可能になっても、次には
参考リンク
- 「イノベーションに関する『死の谷』問題を巡る議論について」RIETI(独立行政法人経済産業研究所)
ダーウィンの海
- 【カテゴリ】 経営戦略 (2008.03.15 更新)
- 【読み】 だーうぃんのうみ
- 【英語表記】 darwinian sea
概要
- ダーウィンの海とは、最新技術や新製品、事業などが市場競争で生き残る難しさを表現した言葉。
- 新技術や製品が実用化されても、その販売網や生産設備にコストがかかる上、既存の技術や製品との市場競争で生き残らなければならない。
説明
研究開発を経てようやくそれが実用化に至って(
おまけに新製品は、販路や生産設備がまだ確立されていません。それに資金や時間などのコストを費やすことになります。
この様に、新たな技術・製品・事業が市場で生き残っていく難しさを表現した言葉が、「ダーウィンの海」です。
この様な状況を乗り切るためには、多様な資金調達先をあらかじめ確保しておくことが大切です。実勢も担保も少ないベンチャー企業にとって、主な資金調達源には以下の様なものがあります。
参考図書
- MBA経営戦略(グロービス・マネジメント・インスティテュート/ダイヤモンド社)

デジュリスタンダード
- 【カテゴリ】 経営戦略 (2008.03.11 更新)
- 【読み】 でじゅりすたんだーど
- 【英語表記】 de jure standard
概要
- デジュリスタンダードとは、公的な標準機関によって定められた標準規格のこと。
説明
それとは反対に、企業が独自に規格したものが市場での主流となることで、事実上の標準規格となる場合がありますが、それを
デファクトスタンダード
- 【カテゴリ】 経営戦略 (2008.03.11 更新)
- 【読み】 でふぁくとすたんだーど
- 【英語表記】 de facto standard
概要
- デファクトスタンダードとは、事実上の業界標準のこと。
- 公的な標準ではなく、市場競争の結果として一般的に標準として認められている規格や仕様を指して言う。
説明
市場において、自分達が使っている規格がその業界の主流をなすために、各社が競い合っていることって良くあります。
有名なのは、家庭用VTRの規格を巡る競争。VHSとベータの争いは、結果としてVHSの勝利。ベータは市場から消えてしまいました。
最近の例で言えば、次世代DVDの規格争い。SONY陣営の「
さて、この様に自社およびその賛同企業たちによる規格の主流争いの結果、需要者や供給者によって認められた規格は、事実上の業界標準規格となります。これを「デファクトスタンダード」と呼びます。
多くの場合、デファクトスタンダード競争は各1社ごとの争いではなく、複数の企業を巻き込んだ形で展開します。同業界の他社からの賛同を募って陣営を築き、技術供与や
まあ、それほどデファクトスタンダードの地位は美味しいわけです。なんたって
デファクトスタンダード競争で敗れた規格は、市場から姿を消すケースも少なくありません。競争に敗れた場合のダメージはかなり大きいため、今日では争うことなく複数の企業が事前に協議することで1つの規格を標準としてあらかじめ作ってしまうケースも多くなっています。
参考図書
- MBA経営戦略(グロービス・マネジメント・インスティテュート/ダイヤモンド社)

ネットワーク外部性
- 【カテゴリ】 経営戦略 (2008.03.11 更新)
- 【読み】 ねっとわーくがいぶせい
- 【英語表記】 network externality
- 【同義語】
ネットワーク効果
概要
- ネットワーク外部性とは、同じ製品やサービスの利用者や利用頻度が増えると、それに伴ってその製品・サービス自体の利便性が高まっていくということ。
説明
例えば今盛んな
でも、mixiの参加者が少しずつ増えていけばいくとど、楽しくなっていきます。話し相手が見つかったり、自分の知りたい情報を持っている人が増えていくからです。mixiに参加する人が増えれば増えるほど、利便性が増えていくわけですね。
この様に、製品やサービスの利用者や利用頻度が増えるごとに、その製品やサービスの利便性が増していくことを、「ネットワーク外部性」または「
ネットワーク外部性の特質を持つ製品・サービスでは、その品質に関係なく、市場で大きなシェアを獲得したその製品・サービスを利用した方がユーザーにとって有利になります。なので、いったん市場で優位に立った製品・サービスは雪ダルマ式にユーザーが増えていきます。
この様なネットワーク効果を期待して、競合する企業同士によって
参考図書
- MBA経営戦略(グロービス・マネジメント・インスティテュート/ダイヤモンド社)

アーキテクチャ
- 【カテゴリ】 経営戦略 (2008.03.09 更新)
- 【読み】 あーきてくちゃ
- 【英語表記】 architecture
概要
- アーキテクチャとは、設計思想のこと。
- もともと建築学で使われていた用語が経営において転用された。
説明
1つの製品を、どの様な構成部品に分割するか?
各部品には、どの様な機能を配分したら良いか?
部品間の
そんな風に製品設計を考えることを、アーキテクチャ(製品アーキテクチャ)と言います。
もともとは建築学で建築様式や構成の意味として使われていた用語ですが、経営においてもその製品設計に関して使われるようになった言葉です。今じゃIT用語と言っても良いくらい、IT関係で頻繁にお目にかかる言葉です。
このアーキテクチャをどうするかで、経営戦略が変わってきたりします。以下の関連語句でも参考にすれば?
開発研究
- 【カテゴリ】 経営戦略 (2008.03.09 更新)
- 【読み】 かいはつけんきゅう
- 【英語表記】 development
概要
- 開発研究とは、実際の製品利用を可能にするための研究のこと。
- 単に「開発」とも言う。
説明
企業における研究開発のプロセスは大きく3つに分類されます。
開発研究とは、基礎研究や応用研究など既知の知識・技術をもとに、製品利用を現実のものにするために行なう研究開発のことです。
現在、研究開発はその一部を外部に委託したり共同開発を行なうなど、多様性があり、外部組織との連携が目立つ様になってきています。
オープン・アーキテクチャ
- 【カテゴリ】 経営戦略 (2008.03.09 更新)
- 【読み】 おーぷん・あーきてくちゃ
- 【英語表記】 open architecture
概要
- オープン・アーキテクチャとは、製品の設計を公開することで、他社が互換性のある製品を生産可能にすること。
説明
通常、自分達が作った製品の設計なんかは内緒にしておくことで、他者に似たような製品をマネされることを防ごうとするのが、当たり前です。
しかし例えば、自社製品Aの設計を公開しておくと、「この製品Bを利用すれば製品Aはもっと便利に使えるよ!」なんて具合に、自社製品Aの補完製品Bを他社が勝手に開発してくれるかもしれません。
となれば、自社製品Aの利用価値は更にアップ!製品設計を内緒にしておかないことで、自分達は努力することなく、利点を得ることが出来るわけです。
この様に自社の製品の設計をオープンにしておく思想を、「オープン・アーキテクチャ」と呼び、それによって勝手に互換性のある製品を他社が勝手に作ってくれる様な状況を作り出すことを、オープン・アーキテクチャ戦略と言います。
モジュール
- 【カテゴリ】 経営戦略 (2008.03.09 更新)
- 【読み】 もじゅーる
- 【英語表記】 module
概要
- モジュールとは、製品の構成部分であり、1つの機能がまとまっていて交換可能な部品単位のことを言う。
説明
こういったものをモジュールと呼びます。
また、製品設計を相互依存の強い設計から、モジュールによって構成される製品にしようとすることを、「
モジュール化
- 【カテゴリ】 経営戦略 (2008.03.09 更新)
- 【読み】 もじゅーるか
- 【英語表記】 modularity
概要
- モジュール化とは、1つの複雑なシステムを、相互依存の強い部品同士で構成するのではなく、交換可能な独立した機能を持つ部品どうしで構成しようとすること。
説明
1つのシステムを、交換可能で独立した部品で構成していくと、部品同士で相互に調整する必要がなくなってきます。
例えば、システムのある部分の性能をアップしたい場合。システム内の部品が相互依存性が高く複雑に入り組んでいると、ある部品を高性能な部品に取替えると、それに伴って関連する部品も取り替えたり調整し直したりしなくちゃいけません。
ところが、システム全体がモジュールで構成されていれば、1部の部品を取り替えるだけでOK。複雑な調整など必要なくなります。
この様にシステム全体を、独立した機能を持ち交換可能な部品(
モジュール化のメリット
- システムの構成要素同士の調整にかかるコストが削減できる。
- システムの変化を考える場合、全体ではなく部品、つまりモジュールに集中することで可能になる。
- 様々な組み合わせが可能となり、システムの多様性が増す。
モジュール化のデメリット
- 各モジュールを独立して開発していく場合、インターフェースが長期間固定しなくてはいけなくなる。そのため、
インターフェース が進化しづらくなる。 - 様々なモジュールを扱うためにインターフェースを凡庸かすると、システム全体にムダが生じる。
シーケンス・エンジニアリング
- 【カテゴリ】 経営戦略 (2008.03.09 更新)
- 【読み】 しーけんす・えんじにありんぐ
- 【英語表記】 sequence engineering
概要
- シーケンス・エンジニアリングとは、製造開発プロセスを逐次、順を追って進めていく方法のこと。
説明
シーケンシャル(逐次)に製造開発を行なっていくのは、ごく当たり前のことです。
でも近年、開発期間の縮小、効率化が叫ばれるようになって、各プロセスを同時に進行させる
それに対比する意味合いで、従来の製造開発方法をシーケンシャル型、つまりシーケンス・エンジニアリングとわざわざ呼ぶようになったんじゃないかと。
コンカレント・エンジニアリング
- 【カテゴリ】 経営戦略 (2008.03.09 更新)
- 【読み】 こんかれんと・えんじにありんぐ
- 【英語表記】 concurrent engineering
- 【略語】
CE - 【同義語】 並行設計
概要
- コンカレント・エンジニアリングとは、設計や生産工程を同時並行して行なうことを言う。
説明
もともとモノを作るときって、
企画 → 設計 → 生産工程1 → 生産工程2 → 生産工程3 → ・・・
ってな感じで、1つのプロセスが終わったら次のプロセス、それが終わったらその次のプロセスへと順を追って行なっていました。
ところが近年、製品開発の課題は開発期間の短縮と効率化、そして品質の向上を同時に実現することになってきました。他社との競争の中、ノンビリとはしてられない、ってことです。
そのため、各プロセスを相互に情報交換させ協調しあうことで、時間的にほぼ同時並行で業務を進める手法が使われるようになりました。これを、コンカレント・エンジニアリング(CE/平行設計)と言います。
ちなみに各プロセスを逐次行なっていくことを、
応用研究
- 【カテゴリ】 経営戦略 (2008.03.09 更新)
- 【読み】 おうようけんきゅう
概要
- 応用研究とは、具体的な目標のもと、実用化の可能性を確かめる研究。
- また、既に実用化されている方法に対して、新たな応用方法を模索すする研究。
説明
企業における研究開発のプロセスは大きく3つに分類されます。
応用研究とは、具体的な目的のもとに実用化の可能性を確かめたり、既に実用化されている方法に対して新たな応用方法を模索する研究のことです。
現在、研究開発はその一部を外部に委託したり共同開発を行なうなど、多様性があり、外部組織との連携が目立つ様になってきています。
基礎研究
- 【カテゴリ】 経営戦略 (2008.03.09 更新)
- 【読み】 きそけんきゅう
概要
- 基礎研究とは、用途や応用を考慮することなく、仮説や理論の形成および知識の進展を目的として研究すること。
説明
企業における研究開発のプロセスは大きく3つに分類されます。
基礎研究とは、用途や応用など実用面を考慮することなく、仮説や理論の形成したり新しい知識を得るために行なわれる研究のことです。
現在、研究開発はその一部を外部に委託したり共同開発を行なうなど、多様性があり、外部組織との連携が目立つ様になってきています。
プロダクト・インテグリティ
- 【カテゴリ】 経営戦略 (2008.03.09 更新)
- 【読み】 ぷろだくと・いんてぐりてぃ
- 【英語表記】 product integrity
- 【同義語】 製品統合性
概要
- プロダクト・インテグリティとは、製品全体の調和を図ること。
- 製品統合性と訳される。
説明
単に部分(部品)と部分(部品)の組み合わせで、全体は1つの製品として動くかもしれません。でも、「この部分はイケてるんだけど、こっちはイマイチなんだよね」なんて具合に、全体としてはチグハグな印象を受けることがあります。
そうではなく、製品全体の調和を図ること。それがプロダクト・インテグリティです。
製造過程において、完全な分業ではなく、各部署が互いに調整し合って1つの製品を作り上げます。これは「擦り合わせ」とも呼ばれ、日本の製造業が得意とされています。
この擦り合わせによって、製品全体の調和を図り、その結果として小型化・軽量化することが可能になります。
また、これは単に企業内部だけの話じゃなく、例えば系列取引といった緊密でクローズドな協力関係によっても生まれます。自動車メーカーと系列部品メーカーなどが、その典型です。
プロダクト・インテグリティという言葉は、1980年代に東大の藤本隆宏とブリガム・ヤング大のキム・クラークが日本の自動車産業をターゲットとして行なった研究の中から生まれた言葉だそうです。
参考図書
- 【名著論文再掲】プロダクト・インテグリティすり合わせの製品開発力(藤本隆宏、キム・B・クラーク/ダイヤモンド
ハーバード・ビジネス・ライブラリー)
インターフェース
- 【カテゴリ】 経営戦略 (2008.03.09 更新)
- 【読み】 いんたーふぇーす
- 【英語表記】 interface
- 【別表記】 インターフェイス
概要
- インターフェースとは、2つの部品間の情報やエネルギーをやり取りする部分のこと、またはその規格。
説明
例えば大きなマジックペンと小さなボールペンでは、キャップを交換してもきちんと本体は収まってくれません。これは、大きさや形状が違うためです。当たり前ですが。
電気製品のアダプターだって、外国に行くとコンセントの規格が違うので、使えません。形状やらワット数など規格を同じものにしなくちゃね。
この様に、2つの部品間で、情報やエネルギーのやり取りする部分の設計や規格のことを、インターフェースと言います。各部品同士が繋がる接地面のことです。
インテグラル型アーキテクチャ
- 【カテゴリ】 経営戦略 (2008.03.09 更新)
- 【読み】 いんてぐらるがたあーきてくちゃ
- 【英語表記】 integral architecture
- 【同義語】 擦り合わせ型アーキテクチャ
概要
- インテグラル型アーキテクチャとは、システムの各機能が複数の部品にまたがって複雑に配分されている設計思想のこと。
- 部品間のインターフェースもあらかじめ標準化されていない。
説明
モジュール型アーキテクチャ(
このインテグラル型は「擦り合わせ型」とも言われ、日本の製造業が得意としていると言われてます。
よく例えられるのが、自動車です。自動車はタイヤ・サスペンション、エンジン、ボディなど全ての部品が相互に調整しあうことで、1つの製品として成立しています。ボディーはマーチ、エンジンはポルシェ、サスはランドクルーザーなんてわけにはいきません。
インテグラル型アーキテクチャのメリット
- システム全体がムダなく設計できる。
- 小型化や軽量化など、
プロダクト・インテグリティ (製品統合性)を必要とする設計に適している。 - 競合他社によるシステムの模倣が困難であるため、競争優位を確保しやすい。
インテグラル型アーキテクチャのデメリット
- システムの部品同士に機能の相互依存があるため、調整コストがかかる。
- 部分の変更が難しい。
- システムの多様性が生まれにくい。
技術進歩のS字カーブ
- 【カテゴリ】 経営戦略 (2008.03.07 更新)
- 【読み】 ぎじゅつしんぽのえすじかーぶ
概要
- 技術進歩のS字カーブとは、技術進歩の過程がS字型の曲線を描くことを示したもの。
説明
技術進歩のパターンは、技術開発に費やされた時間や資源を横軸にとり、技術の進歩度合いを縦軸にとったグラフを作ると、S字型の曲線を描きます。
技術開発のスタートは緩やかに。そしてその後、急速な進歩をたどり、再び緩やかになって限界へと達します。
う~んと、実はこの「技術進歩のS字カーブ」って言葉がビジネス用語として成立するのか疑問なんですが、
イノベーション・ジレンマ
- 【カテゴリ】 経営戦略 (2008.02.04 更新)
- 【読み】 いのべーしょん・じれんま
- 【英語表記】 innovator’s dilemma
- 【同義語】 革新者のジレンマ
概要
- イノベーション・ジレンマ(革新者のジレンマ)とは、
イノベーション を達成したリーダー企業が、その技術に縛られ、次世代の技術に対応できなくなる状態のことを言う。
説明
まず、技術革新は非連続性であるということを知っておいて下さい。技術の進歩はS字カーブを描きます(
既存の技術も元々は
じゃあ、この既存の技術を開発したリーダー企業。その企業が新たなイノベーションを起こして次世代の技術を担うかと言うと、そうじゃありません。
イノベーションを達成した企業は、主要顧客の要望に応えるために持続的なイノベーション(
もっと言ってしまえば、自社の既存技術が現在、市場で評価されているのに、自らイノベーションを起こして自社の既存技術を否定することは出来ません。
この様に見ていけば分かるとおり、リーダー企業にとって、リスクを冒してまで破壊的イノベーション(
そうなると、リーダー企業が既存の技術にしがみついている間に、新たな企業によるイノベーションが起こり、そのリーダーとしての地位が取って代わられるわけです。
ここに既存のリーダー企業のジレンマがあります。このことを、「イノベーション・ジレンマ」と呼んでます。
ちなみにこれを提唱したのは、ハーバード大学のクレイトン・クリステンセン教授です。










