プロスペクト理論
- 【カテゴリ】 心理・コミュニケーション (2010.08.19 更新)
- 【読み】 ぷろすぺくと・りろん
- 【英語表記】 Prospect theory
- 【関連語句】
行動ファイナンス
概要
プロスペクト理論とは、 リスクを伴う場合に人間はどの様な意思決定をするのかを説明した理論のこと。人間は得をする場面ではリスクを回避しようとし、損をする場面ではリスクを大きく取ってしまう傾向があることを説明した。
説明
未来がどうなるかなんて誰にも分りません。ですから、何らかの意思決定を下せば、その結果が成功する可能性もあれば失敗する可能性もあるという状態になります。つまり意識決定にはリスクを伴うわけです。
で、そんなリスクを伴う選択肢がある場合、人はどの様な意思決定をするんでしょうか?
ここで面白い傾向が知られています。
人は、得をしている状態にいるときは、その得を「確保したい」「失いたくない」という心理が強く働きます。なので、もっと待てばもっと大きな利益が手に入る可能性よりも、小さな利益を確実に掴もうとするんですね。
逆に人は、損をしている状態にいるときは、その損失の確定を先送りしようとする傾向があります。「もう少し頑張れば損を取り戻せるかも」という心理が働き、損失がどんどん膨らんでも耐えようとします。つまり損をしている状態では、リスクを追求してしまうんですね。
結果として人は、上手くいってるときは小さな利益を手にし、上手くいかないときは大きな損失を手にしてしまう傾向にあるわけです。
株式投資やパチンコなんてのも、この傾向が顕著に現れます。
買った株の価格が上昇し利益が出ている時は、「下がったらもったいない。今のうちに利益にしておかなくちゃ」と言って早めに株を売却しますが、株価が下落して損失が出ている時は、「もう少し我慢すれば株価が元に戻るかもしれない。少しは上がるかもしれない」と言ってなかなか
結果として1回に手にする利益の額よりも1回で失う額の方が大きくなってしまうわけです。
不確実な状況下における意思決定に、この様な傾向があることを説明したのがプロスペクト理論です。1979年にトヴァスキーとカーネマンによって発表されました。
人って面白いものですねぇ。頭じゃ分っているつもりでいても、心理的なものに影響されて、合理的な判断や行動がなかなか出来ない生き物みたいです。
ちなみに、このプロスペクト理論で説明されたこの傾向は、
参考図書
- 行動ファイナンス―金融市場と投資家心理のパズル
(角田康夫 著)










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