モラルハザード

  • 【読み】 もらる・はざーど
  • 【英語表記】 moral hazard
  • 【関連語句】 エージェンシー問題

概要

モラルハザードとは、

説明

モラルハザードというと、一般的に倫理の欠如のこととして使われることが多いですが、本来その使い方は誤用みたい。

本来、モラルハザードとは、以下の2つの意味があります。

保険用語としてのモラルハザード

保険に加入すると、その安心感などから注意散漫になるなどして、逆に事故を起こしやすい行動をしてしまうことがあったりしますよね。

で、そういったことを、保険用語として「モラルハザード」と言います。

で、そこから意味が広がって、単に保険の加入に留まらず、様々な制度上での安全策や保護政策(セーフティーネット)などをアテにして、慎重さを欠いた行動をとってしまうことを、モラルハザードと言います。

例えば、政府からの救済策が用意されているからハイリスクでもハイリターンの方針をとる経営をしたりとかね。

結果として、周囲や会社や社会など、全体的に不利益を被る様な事態になったりします。

エージェンシー関係におけるモラルハザード

経済学的にモラルハザードと言った場合、「情報の非対称性によって非効率的な現象が起こること」を意味することが多い様ですが、正直なところ何を言ってるかサッパリ意味がわかんねーっ!ってことで、もう少し簡単に説明を。

プリンシパル(依頼人)からエージェント(代理人)が依頼を受けて業務を行なう関係を、エージェンシー関係と呼びます。例えば、

の様な関係が、エージェンシー関係です。

ところが実際のところ、プリンシパルとエージェントの利害関係が一致するとは限りません。経営者は株主に不利益が被る可能性があっても、減法程度に留まるなら高額の成功報酬が得られる様な経営方針をとるかもしれません。従業員は経営者が同じ給料を払ってくれるなら出来るだけサボりたい。医者は出来るだけ患者から治療費や薬代をもらいたい。

で、そんなエージェンシー関係において、プリンシパルはエージェントが何をやってるか全て知ることが出来れば問題はないんですが、実際はそう都合良くいきません。株主は経営者が実際にどの様な経営を行なっているかの全てを知るわけじゃありませんし、患者だって医者の治療が本当に適切かどうかなんて分りません。

となれば、エージェントはプリンシパルの目の届かないところで、プリンシパルが不利益を被っても、出来るだけ自分の利益になることをやろうとするケースが出てきます。従業員は営業に行ってるふりしてパチンコしてたり、医者は患者に必要以上な治療を行なったりとかね。

で、こういった行為をモラルハザードと呼びます。

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