モラルハザード
- 【カテゴリ】 心理・コミュニケーション (2011.03.24 更新)
- 【読み】 もらる・はざーど
- 【英語表記】 moral hazard
- 【関連語句】
エージェンシー問題
概要
モラルハザードとは、
- 安全策を講じる制度(保険など)を利用すると、安心感などから注意散漫になり、逆に危険な行動をとってしまうこと
- 依頼を受けた代理人が、自分の利益のために、依頼人に不利益となる行動をとること(
エージェンシー問題 ) - 倫理の欠如
説明
モラルハザードというと、一般的に倫理の欠如のこととして使われることが多いですが、本来その使い方は誤用みたい。
本来、モラルハザードとは、以下の2つの意味があります。
保険用語としてのモラルハザード
保険に加入すると、その安心感などから注意散漫になるなどして、逆に事故を起こしやすい行動をしてしまうことがあったりしますよね。
で、そういったことを、保険用語として「モラルハザード」と言います。
で、そこから意味が広がって、単に保険の加入に留まらず、様々な制度上での安全策や保護政策(
例えば、政府からの救済策が用意されているからハイリスクでもハイリターンの方針をとる経営をしたりとかね。
結果として、周囲や会社や社会など、全体的に不利益を被る様な事態になったりします。
エージェンシー関係におけるモラルハザード
経済学的にモラルハザードと言った場合、「情報の
プリンシパル(依頼人)からエージェント(代理人)が依頼を受けて業務を行なう関係を、
- 株主(プリンシパル)から経営を依頼された経営者(エージェント)
- 経営者(プリンシパル)から業務を依頼された従業員(エージェント)
- 患者(プリンシパル)から診察・治療を依頼された医者(エージェント)
の様な関係が、エージェンシー関係です。
ところが実際のところ、プリンシパルとエージェントの利害関係が一致するとは限りません。経営者は株主に不利益が被る可能性があっても、減法程度に留まるなら高額の成功報酬が得られる様な経営方針をとるかもしれません。従業員は経営者が同じ給料を払ってくれるなら出来るだけサボりたい。医者は出来るだけ患者から治療費や薬代をもらいたい。
で、そんなエージェンシー関係において、プリンシパルはエージェントが何をやってるか全て知ることが出来れば問題はないんですが、実際はそう都合良くいきません。株主は経営者が実際にどの様な経営を行なっているかの全てを知るわけじゃありませんし、患者だって医者の治療が本当に適切かどうかなんて分りません。
となれば、エージェントはプリンシパルの目の届かないところで、プリンシパルが不利益を被っても、出来るだけ自分の利益になることをやろうとするケースが出てきます。従業員は営業に行ってるふりしてパチンコしてたり、医者は患者に必要以上な治療を行なったりとかね。
で、こういった行為をモラルハザードと呼びます。








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