組織均衡

  • 【読み】 そしき・きんこう
  • 【英語表記】 organizational equilibrium

概要

組織均衡とは、組織がそこに参加している人に対して利益を与えることと、参加者が組織に対して利益を与えることのバランスが保たれていることを言う。

説明

バーナードが提唱しサイモンに受け継がれた「組織均衡論」というものがあります。これによると、組織が存続する条件は、

「誘因 ≧ 貢献」

であるとしています。

誘因とは、組織がそこに参加する者に対して与える利益のことです。もう少し言えば、参加者が組織に参加し続ける動機づけとなるもののことです。株式会社という組織であれば、参加者である従業員にとっての誘因は、賃金や昇進、余暇、職場環境となります。株主という立場の参加者であれば、配当金が誘因となります。

貢献とは、参加者が組織に対して与える利益のことです。参加者が組織で活動することによって、その組織にもたらす効果のことです。従業員は会社に労働力を提供することで貢献し、株主は会社に資本提供を行なうことで貢献します。

参加者は、自分が与える貢献度より、組織が自分に与える誘因が多ければ、組織に参加することを続けます。逆に、貢献より誘因が少ないと感じれば、その参加を取りやめることになります。

よって、「誘因 ≧ 貢献」。つまり、誘因が貢献を下回れば、参加者は離脱し、組織はその体を保つことが難しくなります。参加者には充分な貢献があり、その貢献を引き出すことができる量の誘因を組織が提供し続けることで、組織は存続し続けるわけです。

なお、このことから組織とは貢献をインプットして誘因をアウトプットする変換システムと考えることが出来ます。この変換率を「能率」と呼び、生産性の能率の高さはこの貢献からより多くの誘因を生産するということになります。

参考図書

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