イノベーション・ジレンマ

  • 【読み】 いのべーしょん・じれんま
  • 【英語表記】 innovator’s dilemma
  • 【同義語】 革新者のジレンマ

概要

説明

まず、技術革新は非連続性であるということを知っておいて下さい。技術の進歩はS字カーブを描きます(技術進歩のS字カーブ)が、既存の技術が限界に達して次世代の技術が導入される場合、そこに連続性はありません。言葉で説明してもややこしいので、以下の図を参照。

図:技術革新の非連続性

既存の技術も元々はイノベーションによるものですが、その技術が限界に来ると、新たなイノベーションによって次世代の技術に取って代わられます。

じゃあ、この既存の技術を開発したリーダー企業。その企業が新たなイノベーションを起こして次世代の技術を担うかと言うと、そうじゃありません。

イノベーションを達成した企業は、主要顧客の要望に応えるために持続的なイノベーション(インクリメンタル・イノベーション)に終始します。だって、主要顧客のニーズに合わせて製品を改良していったほうが顧客は喜ぶし、利益率だって高くなりますから。

もっと言ってしまえば、自社の既存技術が現在、市場で評価されているのに、自らイノベーションを起こして自社の既存技術を否定することは出来ません。

この様に見ていけば分かるとおり、リーダー企業にとって、リスクを冒してまで破壊的イノベーション(ラディカル・イノベーション)を試みることは合理的じゃありませんから、出来なくなります。

そうなると、リーダー企業が既存の技術にしがみついている間に、新たな企業によるイノベーションが起こり、そのリーダーとしての地位が取って代わられるわけです。

ここに既存のリーダー企業のジレンマがあります。このことを、「イノベーション・ジレンマ」と呼んでます。

ちなみにこれを提唱したのは、ハーバード大学のクレイトン・クリステンセン教授です。

参考図書

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